先日、元医師であるお客様との会話の中でこんなお話をしました。
「病院は何をするところか知っていますか?それは、数値を基準値に戻すところなんです。基準値に戻ったら、すべてが気のせいになってしまう。『解決した』ことになってしまう。でもそれって、本当の解決なんでしょうか?」
この言葉は、医師として現場に立っていたその方が感じた、深い違和感から生まれたものです。
そしてその違和感が大きすぎて、やがて医師という職を手放されたほどです。
そうなんです。
数値だけを基準値に戻しても、その奥底にある原因が変わらなければ、同じ症状は何度でも繰り返されます。
根本的な解決には至りません。
医療の現場にいたからこそ、その矛盾に気づき、苦しまれたのだと思います。
西洋医学は「点」東洋医学は「仕組み」
東洋医学というと、なじみがない方にとってはスピリチュアル的で、どこか怪しい医学に聞こえてしまうかもしれません。
でも、実は東洋医学はとても合理的で、効率的な考え方なんです。
その本質的な違いは、何を見ているかにあります。
西洋医学は「点」を見ます。
血圧はいくつか、血糖値はいくつか、コレステロール値はいくつか。
一つひとつの数値という「点」に焦点を当て、その数値が基準値に収まっているかを判断するのです。
でも、ここに大きな落とし穴があります。
その基準値そのものが、時代とともに変わってしまうということ。
実は高血圧の基準だって、ここ数年で変わっています。基準が変わるたびにこれまで病気ではなかった方が急に病気になったり、不調があるのにも関わらず、気のせいですということになる。
それで薬を出されたり、出されなかったりするのです。
医療の現場にいたからこそ、その矛盾と違和感に気づいておられたのでしょう。
一方、東洋医学は「仕組み」を見ます。
数値に表れない、日々変化していく身体の声に耳を傾け、実際のあなたの身体で何が起きているのかを、全体的に読み解いていくのです。
食事、睡眠の質、消化の具合、気分の浮き沈み…数値には表れない、その人が行なっている生活自体に目を向けて、身体全体のバランスがどうなっているかを見ていく。
その結果、たとえ数値は基準値内だとしても「血が足りない」「エネルギーが足りない」という本当の状態が見えてくるのです。
「身体の取扱説明書」を一緒に作っていく
医師として感じた違和感を大切にされたその方だからこそ、今は自分の身体と深く向き合うことの大切さを知っておられるのだと思います。
Die Naturのサロンでは、お客様とたっぷりの時間をともにし、身体が出しているサインを丁寧に受け取っていきます。
その過程で、自分では気づけなかった身体の伸びしろを引き出しながら、お客様がご自身でサインに気づくためのお手伝いをしていきます。
イメージとしては、一緒に「自分の取扱説明書」をぶあつくしていく感じです。
大切なのは、日々の生活の中で身体が出しているサインから、今の自分はどういう状態にあるのかを知ること。
その感覚が研ぎ澄まされることで、重篤な病気を未然に防いだり、体調が崩れてもちゃんと回復まで持っていけるようになるのです。
あなたの身体は、数値では測れない、もっともっと大切な情報を毎日発信しています。
その声に耳を傾けることが、本当の健康への道なのです。
